学習・教育目標と各科目の対応(PDF; 1ページ、116KB)

  1. 豊かな人間社会の創出に向けて,グローバルな視点から多角的に物事を考え,また,地域社会の文化や産業をよく理解し,社会と環境に調和した工学技術の発展に寄与する技術者を養成するため,次の教育を行う.
    1. 科学と人間社会についての講義を通して,自然科学,歴史,経済,文化人類,法学などの基礎,世界各地域固有の産業とその発展を理解する能力を身につける.
    2. 専門導入教育における工学と人間社会についての講義を通して,科学技術と社会発展あるいは社会問題発生との因果関係,科学技術の発展とその多様性,環境に調和した人類の永続的発展のあり方を認識する能力を身につける.
    3. 民間講師による講義及び見学などによる社会学習を通して,地域産業の役割,社会と産業の連携を理解する能力を身につける.
    4. 社会に関連したテーマの卒業研究を通して,基礎的分野から応用分野にわたって、先端技術の動向,社会や環境へのインパクトや役割を理解し,独創性を有する新たな技術ターゲットを構築する能力を身につける.
  2. 化学及び化学関連分野の専門技術について,ミクロからマクロにわたる視点をもって,基礎知識から専門知識までを系統的に理解し,活用する能力を養成するため,次の教育を行う.
    1. 数学,化学,物理学の基礎科目,情報技術などの講義および実験を通して,工学的展開のための基礎的手段を身につける.
    2. 物理化学,流動,化学反応,移動現象,応用数学,コンピュータ利用技術に関する専門科目の講義および演習を通して,化学工学に関わる現象などを系統的に把握し,問題解決に応用する能力を身につける.
    3. 分離工学,反応工学,プロセスシステム工学などに関する講義および実験を通して,それらを化学工学の諸問題の解決に利用できる能力を身につける.
    4. 資源,環境,エネルギー,材料に関する講義および実験を通して,環境にも配慮した循環型社会システムを構築するための能力を身につける.
    5. 他の工学分野に関する科目の講義を通して,幅広い工学知識を化学工学の専門技術に活用できる能力と多面的洞察力を身につける.
  3. 未知なる問題に対応して,自発的かつ持続的に学習を行う能力を養成するため,次の教育を行う.
    1. 専門教育における創成科目(セミナー,卒業研究など),実験科目および演習科目を通して,基礎・専門知識を統合した構想力を養い,自ら情報を収集し,これを評価し活用して個人あるいはチームで未知なる問題を計画的に解決する能力を身につける.また,構想力の向上のために自発的な学習を継続することの必要性を認識する.
  4. 国際社会において効率的にコミュニケーションを図りつつ,専門的・倫理的責任を自覚した技術者としての役割を果たす能力を養成するため,次の教育を行う.
    1. 語学に関する講義を通して,国際社会でのコミュニケーション能力を身につける.
    2. 研究成果発表,少人数によるセミナーを通して,論理的な記述力,プレゼンテーション能力を身につける.
    3. 倫理に関する講義,企業人と連携した講義を通して,技術と自然・社会とのあるべき関わりを理解する能力を身につける.